人気ブログランキング |

fbox12 blog (博物館fbox12 館長の雑記帳)

自動車運転免許

日本の自動車運転免許は、道路交通法の規定により、自動車や原動機付自転車の運転が特別に許可される国家資格である。
自動車運転免許証(以下、単に免許証と記す)はその許可されていることをを示す公文書であり、国家公安委員会・警察庁交通局の管理監督を受けるもの。
実際の業務は法令の委任により都道府県警察が行っており、各都道府県公安委員会名で交付される。
免許の交付(取得)のためには適性試験・技能試験・学科試験に合格しなければならない(小型特殊免許、原付免許は技能試験が課せられないが、原付免許は学科試験に合格しても講習を受けないと取得できない)。本来、個人所有のものではないため許可日(有効期間)が過ぎた免許証は、速やかに都道府県公安委員会に返納しなければならないが、一部の都道府県公安委員会(警察署)では無効の処理をし、回収を行わない箇所もある。この免許証は、制度の改定により度々その体裁が変更されてきた。

自動車運転免許の歴史
明治36(1903)年8月20日
愛知縣にて乗合自動車營業取締規則が日本で最初に自動車に関する法規として制定された。免許の対象は乗合自動車(乗合馬車が中心)のみであった。自家用自動車に関しては届出制で、 同年中に長野、京都、富山、鹿児嶋などが 次々と自動車取締規則、自動車営業取締規則を制定した。運転手の鑑札(免許証)の取得に関しては、「満20歳以上で、試験の結果運転技能ありと認めた者」と規定されているように、試験が存在していた。これが免許制度が義務化された最初である。
その後10年ほどで大部分の都道府県で制度化されていく。

明治40(1907)年2月19日
自家用車の運転免許について最初に定めたのは謍視廰(東京府)の自動車取締規則で、それまで自由であった自家用車の運転も運転免許証(当時は木製の鑑札)が必要となった。
鑑札は、「木のふだ」に焼き印で、表に「第○号自動車運転手鑑札、住所、氏名、生年月日が記され、裏に下付年月日と下付した警察署の焼き印が押されていた。
国内で初めて免許証を取得した人間は「渡辺守貞」 三井銀行社長「三井高保」の運転手。14年後踏切で車と列車の衝突事故を起し免許取消第1号も同人。
乗合自動車乗務員の免許証取得方法は、免許無で車で謍視廰まで行き、そのまま警察官を隣に乗せ試験実施。 コースは一時間十哩以上走行。運転手免許のほか車掌免許があった。免許証はこちらも木製だった。

大正3年頃まで
全国44道府県で自動車営業取締規則/自動車取締規則が定められた。ただし、二輪に関しては車両の登録は必要であったが、運転免許は必要なかった。

昭和8(1933)年
当時の免許証の種類としては『小型』、『普通』、『特殊』の3種類だったが、就業運転手、特に悪質な円タク運転手への苦情に対して、現在の二種免許に通じる就業免許が新設された。
(昭和13(1938)年、戦時体制の中、運転手不足に対応するため廃止された)。

昭和35(1960)年6月25日
道路交通法が改正され、指定自動車教習所制度を導入された。これにより、公安委員会が指定した自動車教習所を卒業すると、運転免許取得時の技能試験が免除されるようになった。 


a0057057_10224031.png
昭和47(1972)年9月交付の免許証

この年、昭和47(1972)年に自動二輪免許は技能試験車両の排気量によって、小型限定(100cc~125cc)となる制度が出来、それまで、自動二輪車であればすべての車両に乗れたものに制限が加わった(運転できるのは125ccまで)。
(ちなみに、大排気量の試験車は300cc~400ccだった)。

免許証では、昭和41(1966)年にそれまでの紙製・4つ折りからビニール製・2つ折りになっていたが、上記の改定については、追記事項のため変更はなかった。

この体裁の免許証は、現在の裏面備考欄も同一面で見られるのが特徴。
表記は和文タイプによるもののため、専用の用紙に交通安全協会職員や行政書士などが印字を行っていた。

免許証番号の右側(「」のあと)にはコンピューター照会のための8桁のカナ表記があったが、氏名漢字の音読み中心、濁点・半濁点がないことからおかしな表記になってしまったものに一部で苦情が寄せられ、のちに廃止されることになる。


昭和48(1973)年4月 有効期間の誕生日化(本来の有効期間後、一番近い誕生日まで)され、免許証も1枚もののカードタイプになる。


a0057057_14305144.png昭和50(1975)年9月交付の免許証

免許制度としては、昭和50(1975)年に二輪の試験車両が小排気量(100~125cc)、中排気量(300~400cc)、大排気量(700cc以上)に分類された。
大排気量車を使用した試験に合格した者には排気量制限なしの二輪免許が、中排気量を使用した試験の合格者は「中型限定二輪免許」が、小排気量を使用した試験の合格者は「小型限定二輪免許」がそれぞれ与えられた。
このことにより、700cc以上の大型バイクに乗るのには、中型限定の場合、その限定を解除する必要が生じ、それも免許試験場でのいわゆる一発試験のみでしかできない、試験対策としての教習もままならないことから、一躍、(いわゆる大型二輪免許が)高嶺の花免許となってしまった。それはのちにアメリカのハレーダビットソン社から大型二輪車販売上の障壁であるとの指摘につながり、結局はアメリカ側の要請に折れる形で現行の大型・普通二輪の区分に移行せざるを得なくなる。


a0057057_11350701.png昭和56(1981)年4月交付の免許証

制度や免許証の体裁には変更がないが、免許証への印字が和文タイプからワープロに変わり、ドット文字になっている。

a0057057_16094537.png平成3(1991)年8月交付の免許証

この年、平成3(1991)年11月1日、普通自動車免許にオートマチック限定(通称 AT限定)免許が定められた。
免許証上、このことは追記事項のため大きな変更点はみられなかったが、青色帯の色が従来より濃くなったこと、「運転免許証」(縦書き)の文字が青色にかわり、また、取得者から不評だった免許番号に続くコンピューター照会用のカナ表記が廃止された。
(注、上記変更点は、必ずしもこの免許証交付時のものではない)。

a0057057_08100861.png平成6(1994)年5月10日、道路交通法の改正により、5年以上無事故・無違反の優良運転者に限り、免許更新期間が5年に延長され、免許証の有効期限記載欄が金色の優良運転者免許証、通称「ゴールド免許」となる。(同時に、新規取得者は「緑色」、その他は「青色」の色分けがされた)。
対象となる「5年間」は、運転免許証の更新の場合、免許の有効期限年の誕生日から41日前の日以前の5年間である。ゴールド免許になるかどうかを判定する期間が、運転免許証更新年の誕生日40日前であり、この時点で交付される運転免許証が、ゴールド免許になるかが決定され、公安委員会からの通知葉書に「優良」と反映される。なお、別の種類の免許(仮運転免許を除く)を取得した場合は、当該免許に係る適性試験に合格した日から過去5年間となる。

画像:平成6(1994)年5月9日交付の免許証
改正前日の交付のもので、更新期間5年の適用がされなかったためか、有効期限は3年のまま。

また、この改正以降新規取得及び5年以内(平成11(1999)年5月までの間)に更新または再発行時に免許証のサイズが小型化されたもの(現行の縦5.4cm×横8.56cm、いわゆるクレジットカードサイズ)になった。
免許の種類の表示は、これまでの0・1表示から12コマの略号表示に変わっている。

a0057057_09385859.png平成19(2007)年6月2日以降【普通】は【中型(8t限定】(8tは車両総重量)」(表示:「中型車は中型車(8t)に限る」)に移行している)

平成19(2007)年12月交付の免許証

a0057057_10334146.png画像:平成20(2008)年2月交付(新規取得)の免許証

ー 調整中 -

a0057057_20381586.png

a0057057_11405229.png
平成22(2010)年下半期以降に交付された免許証は、個人情報保護の観点により、カード内のICに本籍の内容を電磁的に記録することで、券面の本籍欄そのものがなくなった。

写真:平成29(2017)年10月交付の免許証

平成31(2019)年3月から有効期限に西暦が加わり、元号は括弧閉じに変更された。

出典・参考:「運転免許証の歴史」
(閲覧:2019.6.-2)

Wikipedia「運転免許証」(最終更新 2019年6月15日)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8B%E8%BB%A2%E5%85%8D%E8%A8%B1%E8%A8%BC(閲覧:2019.6.17)


by fbox12 | 2019-06-25 20:27 | 免許・資格