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近6 旧津山機関区の関連遺産(扇形機関庫、転車台)

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指定:近代化産業遺産 2009年(平成21年)2月6日 近代化産業遺産群・続33
10.全国に遍く人と物を運び産業近代化に貢献した鉄道施設の歩みを物語る近代化産業遺産群
整理番号:近6 旧津山機関区の関連遺産(扇形機関庫、転車台

指定:鉄道記念物 2018年(平成30年)10月14日(JR西日本指定 準鉄道記念物からの昇格)
整理番号:鉄7 旧津山扇形機関車庫と転車台

認定:推薦産業遺産 2019年(令和元年) 6月 産業考古学会
整理番号:  旧津山扇形機関車庫と転車台

その他指定:
日本の近代土木遺産 −現存する重要な土木構造物2800選 社団法人土木学会
岡山の近代化遺産 岡山県教育委員会


概要:
扇形機関車庫
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津山駅に隣接した旧津山機関区の扇形機関車庫は、鐵道省津山機關区の施設として1936年(昭和11年)に建設された。
現在も使用されており、現役を引退した静態保存車両を展示する鉄道保存展示施設(津山まなびの鉄道館)として活用されている。
扇形庫は、奥行きが22.1mで17線あり、現存する施設としては京都市にある梅小路運転区(京都鉄道博物館)の扇形庫に次いで日本で2番目の規模である。

2009年(平成21年)2月6日に近代化産業遺産(「旧津山機関区の関連遺産(扇形機関庫、転車台」))。2018年(平成30年)10月14日、鉄道記念物(「旧津山扇形機関車庫と転車台」)に(JR西日本指定、準鉄道記念物から昇格)。2019年(令和元年) 6月、産業考古学会の推薦産業遺産に認定されている。
そのほか、社団法人土木学会が選定した「日本の近代土木遺産 −現存する重要な土木構造物2800選」および、岡山県教育委員会が選定した「岡山の近代化遺産」にも指定されている。

近6 旧津山機関区の関連遺産(扇形機関庫、転車台)_a0057057_21363707.png近6 旧津山機関区の関連遺産(扇形機関庫、転車台)_a0057057_21185052.png

津山鉄道部時代の2007年(平成19年)から、扇形庫と隣接する旧津山機関区事務所を利用した「懐かしの鉄道展示室」が一般公開(不定期、予約制)されていた。
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2015年(平成27年)2月26日 - JR西日本岡山支社が施設のリニューアルを発表し、2014年(平成26)に閉館した交通科学博物館(大阪)に保存されていたD51形蒸気機関車(D51 2:上左写真右側)、DD13形ディーゼル機関車(DD13 638:上右写真右側、DF50形ディーゼル機関車(DF50 18:上右写真左側)を移設・展示することが明らかになり、リニューアルの間、この施設の一般公開をとりやめた。
2015年(平成27年)8月6日 - DD16 304(下写真)が輸送された。
2016年(平成28年)4月2日 - リニューアルオープンし、施設の運営は津山市観光協会が主体となり、施設名も「津山まなびの鉄道館」に変更された。

以上、出典・参考:Wikipedia「津山まなびの鉄道館」(最終更新 2018年5月30日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%A5%E5%B1%B1%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%B3%E3%81%AE%E9%89%84%E9%81%93%E9%A4%A8
閲覧:2018.10.18

転車台
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鉄道の転車台は、主に片側にしか運転台がない車両や、逆機では性能が限られている機関車を載せて回転させて、車両の向きを進行方向に向けるために用いられる施設。
一般に蒸気機関車の方向転換に用いるものとして知られており、蒸気機関車の全盛期には各地の機関区や拠点駅・起終点駅に必ず設けられていたが、蒸気機関車が廃止され、方向転換の必要がない電気機関車やディーゼル機関車などが増加するにつれ不要となり撤去され、あまり見られなくなってきた。
撤去されないまま放置されていた転車台が蒸気機関車の復活運転用として整備され、再使用されている例もある。また電車や気動車・機関車に改造を施す際や、運用の都合や配置転換などに伴い、車両単独または編成すべての向きを変える必要が生じることもあるため、工場や車両基地・運転所などでは現在でも使用され、また旭川運転所のように移転後に新たに設置される事例もある。
アメリカなどでは、ディーゼル機関車においても片側にのみ運転台を備えている車両が広く用いられているため、現代においてもなおよく用いられる設備である。
蒸気機関車の基地(機関区・機関庫)においては、転車台の周囲から放射状に線路を伸ばし、その先に機関車の車庫や修理・点検設備として用いる扇形庫を設置した例が広く見られる。
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これも蒸気機関車の時代には広く見られた設備であったが、転車台自体の減少もあって残存しているものは少ない。
転車台の上には架線が張られていないことが一般的であり、電気車(電気機関車と電車)の方向転換を行う必要がある場合は、他の動力車を用いるなどして転車台に出し入れする必要がある。ただし、国鉄EF55形電気機関車(写真・・鉄道博物館の転車台に乗っている)のように転車台で方向転換を行う前提の電気機関車もあり、また、スペースの問題からどうしても扇形庫に電気機関車を留置せざるを得なくなるなどの事情で、東海道本線電化時の浜松機関区(現 浜松運輸区)や高崎運転所(現 高崎車両センター高崎支所)、水上駅のように、転車台上空にも架線を張って電気機関車の自走を可能にした例もある。
転車台には、取っ手を人間が手で押して回転させるものと、電動機や圧縮空気などによる動力で回転させるものがある。主桁(後述)の回転中心に車両を跨ぐ門形の構造物があり、その上部に電線が引かれている場合があるが、それは車両へ電力を供給する架線ではなく、回転式の集電装置を介して電気動力式の転車台自体を動かすためのものである(左写真の中央部よりやや右寄りに見える架線状のもの。動力部は手前の小屋の様な操作室(運転室)の下にあり、横のプレートに見える配管で繋がっている)。
右写真は、操作室窓下に付けられた近代化産業遺産のプレート。

Wikipedia「転車台」(最終更新 2018年10月15日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%A2%E8%BB%8A%E5%8F%B0
閲覧:2018.10.18

推薦産業遺産:YAHOO JAPAN! ニュース(元記事:山陽新聞デジタル)
閲覧:2019.6.-7

記事投稿:2018.10.18
  調整:2019.6.-7

by fbox12 | 2019-06-07 10:14 | 文化産業遺産