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163 扇町(おうぎまち)駅 (JR東日本)

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所在地:神奈川県川崎市川崎区扇町4-5
所属・路線:東日本旅客鉄道株式会社・鶴見線(/ 日本貨物鉄道株式会社)

概要:
東海道本線の鶴見駅を起点とし京浜工業地帯を通る鶴見線の終着駅である。駅のある扇町地区は四方を運河に囲まれた地区で、化学工場が多く立地する。最盛期に比べれば数は減ったものの、企業が自らの貨物を輸送するために用いる専用線が駅に繋がっており、扇町駅はJR東日本による旅客営業のほかにもJR貨物による貨物営業も行われている。
駅は川崎市内にあるが、JRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅として扱われる。

駅名の由来:
駅のある扇町は浅野財閥による埋立地であり、その創業者である浅野家の家紋の扇にちなんで駅名がつけられた。

歴史:
昭和3(1928年)8月18日 - 浜川崎 - 当駅間の延伸にあわせ、鶴見臨港鐵道の貨物駅として開業
昭和5(1930)10月28日 - 旅客営業開始
昭和18(1943)7月1日 - 鶴見臨港鐵道の国有化により、鐵道省道鶴見線の駅となる。この時点では、旅客・手荷物・小荷物(いずれも配達なし)・車扱貨物を取り扱った。
昭和33(1958)年4月14日 - 手荷物・小荷物取り扱い廃止
昭和46(1971)年3月1日 - 無人駅となる。
昭和50(1975)年3月4日 - 車扱貨物の取り扱い範囲を、専用線発着に限定
昭和62(1987)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本・JR貨物が継承
平成14(2002)年3月22日 - ICカードSuicaの利用が可能となる。

163 扇町(おうぎまち)駅 (JR東日本)_a0057057_182616.png駅構造:
ホームが地面に接する地上駅と呼ばれる構造である。旅客用のホームは1面、形式は単式ホームで、その片側(東側:写真右側)に列車が発着する線路が1線のみ接する。
ホーム上の一部には屋根があり、ホーム南端の先にある小さな駅舎にはSuica対応自動券売機と簡易Suica改札機が設置されている。貨物の取り扱いのための作業員がいるが、改札業務は行っておらず、旅客駅としては無人駅である。
貨物列車が発着する線路は、旅客用ホームよりも北側にある。また、複数の専用線(後述)が構内から分かれている。ここから浜川崎駅までは単線並列区間(複線ではないので、いずれの線も両方向へ運行が可能)で、旅客列車用の線路と貨物列車用の線路が並行する。

163 扇町(おうぎまち)駅 (JR東日本)_a0057057_17453744.png貨物取扱:
扇町駅は開業以来貨物の取り扱いを継続している。平成21(2009)年現在、JR貨物の駅は専用線発着車扱貨物の取扱駅となっている。業務はJR貨物グループの神奈川臨海鉄道が代行している。
平成22(2010)年現在貨物輸送に使用されているのは、開業時からある三井埠頭の専用線のみであるが、かつてはそのほかにも専用線や貨物輸送に供される側線があった。

三井埠頭専用線
旅客ホームよりも南側へ向かう専用線である。扇町駅開業とともに敷設された。埠頭で荷揚げした国内外産石炭や輸入糖蜜、セメント、重油、コークスなどを扱った。現在は、昭和59(1984)年に開始されたホキ10000形貨車を用いる秩父太平洋セメント向け工場燃料用輸入コークスの輸送が行われている。

昭和電工専用線
駅の西側、昭和電工川崎事業所へ繋がる専用線である。昭和5(1930)年8月運転開始。向浜駅・塩浜駅・大川駅などへの液化塩素、岩沼駅への液化アンモニアの発送が行われていたが、平成20(2008)年3月をもって停止し、線路のみ繋がっている状況となっている。塩素やアンモニアのほかにも、カセイソーダ液・プロピレンオキサイド・硫酸アンモニウムなどが発送され、硫化鉱・石炭・硫酸などが到着していた時期があった。

三菱石油(現・JX日鉱日石エネルギー)専用線
現在JX日鉱日石エネルギー川崎事業所となっている、元三菱石油川崎製油所への専用線もあった。昭和6(1931)年に敷設。石油のほか、三菱液化瓦斯(現・アストモスエネルギー)による液化石油ガス (LPG) の発送もあった。川崎製油所が石油精製を終了したため、専用線は平成11(1999)年に廃止された。

その他の専用線
上記3線の他に、昭和石油(旧・旭石油、現・昭和シェル石油)扇町輸送所の専用線、日本鋼管(現・JFEスチール)炉材工場の専用線があった。

国鉄発電所の側線
国鉄の火力発電所(現・JR東日本川崎火力発電所)への側線では、発電所自前の石炭埠頭からの石炭の発送(周辺地域向け)が行われていた。発電所の側線は、鶴見臨港鉄道時代から存在した。

バス路線:
徒歩1分の所のペットリファインテクノロジー前(ペットリバース前より名称変更)、又はJX日鉱日石エネルギー川崎事業所前(三菱石油前より名称変更)バス停から以下の路線バスが発着する。

川崎鶴見臨港バス
<川22> 三井埠頭行き
<川22> 川崎駅前行き(四ツ角・追分・さつき橋経由)
川崎市交通局・川13系統は昭和駅付近より鶴見線と分かれ、扇町バス停は駅とは離れた場所にある。


(参考資料:Wikipedia平成26(2014)年7月26日更新)
by fbox12 | 2015-11-24 08:26 | 鉄道・バス