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157 横浜(よこはま)駅 (JR東日本/*)

本項はデータ容量の関係から、横浜駅共通の事項とJR横浜駅について記している。
*JR以外の駅は、ここをクリック

概要:
横浜駅は、神奈川県横浜市西区にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京急行電鉄(東急)・京浜急行電鉄(京急)・相模鉄道(相鉄)・横浜市交通局(横浜市営地下鉄)・横浜高速鉄道の駅である。
JR東日本と京急の駅は高島二丁目に、東急・相鉄・横浜市営地下鉄・横浜高速鉄道の駅は南幸一丁目にある。

横浜市の中心駅であり、JR・私鉄・地下鉄の各線が集まるターミナル駅である。当駅には合計6社局が乗り入れており、2015(平成27)年2月現在一つの駅に乗り入れる鉄道事業者数としては日本最多となっている(ちなみに、小田原駅も6社乗り入れの駅であるが、JR貨物が含まれており、旅客扱いの駅としては5社となり、第2位である)。
1日平均の乗降客数は約226万人(2016(平成28)年度)で、年間乗降客数は約8億2500万人。この数字は新宿駅、渋谷駅、池袋駅、大阪・梅田駅についで世界5位。
現在の横浜駅は三代目であり、初代の「横浜駅」は桜木町駅に改称され、二代目の「横浜駅」は現在の横浜市営地下鉄高島町駅付近にあったが廃止された。
当駅は工事完成前に構内や駅周辺で次々と工事が行われるため、実質1915(大正4)年に開業してから2015(平成27)年2月現在に至るまで、一度も工事計画が完全に完成したことはない。このため、「日本のサグラダ・ファミリア」と揶揄されている。ただし、これは横浜駅のみに限った傾向とは必ずしも言えない。

駅構造:
ホームは多くが南北方向に伸びており、地上は東寄り(東京湾側)から京急線とJR線のホームが並ぶ。かつては東急線もJR線脇の地上2階部分に並行して高架ホームがあったが、みなとみらい線との相互直通運転開始を機に地下5階(改札は地下3階)へ移転した。相鉄線と横浜市営地下鉄線はこれらの路線の南西側(みなみ西口付近)にホームがあり、相鉄線はJR線の脇、地上2階に南方向へホームが伸び、横浜市営地下鉄は南寄り地下3階(改札は地下2階)に概ね東西方向へホームが伸びる。

地下1階部分では、自由連絡通路「きた通路」「中央通路」「みなみ通路」が東西に貫き、「きた東口(A・B・C)」「きた西口」「中央東口」「中央西口」「みなみ東口」「みなみ西口」の6か所の出口がある。地下2階部分の東急線・みなとみらい線ホーム上に南北自由通路があり、これらの通路を結んでいる。

JR東日本・横浜駅
157 横浜(よこはま)駅 (JR東日本/*)_a0057057_17343298.png157 横浜(よこはま)駅 (JR東日本/*)_a0057057_17521637.png157 横浜(よこはま)駅 (JR東日本/*)_a0057057_17371963.png

所在地:神奈川県横浜市西区高島二丁目16-1
所属・路線:東日本旅客鉄道株式会社・東海道本線
電報略号/事務管コード:ハマ/460114
キロ程:28.8km(東京起点)


JR東日本の駅に乗り入れている路線は、線路名称上は、当駅の所属線である東海道本線、および当駅を起点に根岸駅を経て大船駅とを結ぶ根岸線の2路線であるが、一般列車の運転系統は以下のように多岐にわたっている。
157 横浜(よこはま)駅 (JR東日本/*)_a0057057_17280795.png東海道線 : 東海道本線大船駅以西の藤沢駅・小田原駅方面に直通する中距離電車(湘南電車)。東京駅発着系統と、東京駅・上野駅経由で東北本線(宇都宮線)・高崎線に直通する上野東京ラインが運行されている。 - 駅番号「JT05」
横須賀線 : 東海道本線(品鶴線経由)を経て、大船駅より線路名称上の横須賀線を走る。上り列車は多くの列車が東京駅を経由し、総武快速線へ直通する。 - 駅番号「JO13」
湘南新宿ライン:東海道本線(品鶴線経由)を経て、戸塚駅から西大井駅まで横須賀線と同一の線路を使用し、新宿駅経由で東海道線と高崎線間、横須賀線と東北本線(宇都宮線)間をそれぞれ直通する。 - 駅番号「JS13」
京浜東北線・根岸線 : 東海道本線川崎駅・東京駅方面と横浜駅・根岸線方面とを結ぶ近距離電車で、当駅を経由する全列車が両線で直通運転を行っている。 - 駅番号「JK 12」
横浜線 : 横浜線の起点は東海道本線東神奈川駅であるが、日中の多くの列車と朝夕の一部の列車が当駅を経由して根岸線に乗り入れる。
東海道本線の線路は、当駅以西の大船駅方面が東海道線用列車線と横須賀線用線路(旧貨物線)との複々線、当駅以東の東京都心方面はこれらに加えて根岸線に直通している電車線(京浜東北線)を加えた3複線となっており、京浜東北線と横浜線が電車線、東海道線の東京駅発着列車が列車線、横須賀線と湘南新宿ラインが横須賀線用線路を使用する。電車線(京浜東北線)と東海道線列車線は川崎駅経由の本線、横須賀線用線路は武蔵小杉駅経由の支線(品鶴線)を経由する。

JRの主な優等列車としては、東海道本線経由で伊東線・伊豆急行線などに直通する特急「踊り子」「スーパービュー踊り子」(基本的に東京駅発着であるが、後者は新宿駅方面から湘南新宿ラインと同じルートで運転される列車もあり)、横須賀線のルートから総武本線・成田線を通じて成田空港駅へ向かう特急「成田エクスプレス」(一部は当駅発着)、さらに夜行列車として東海道本線経由で山陰・四国方面へ向かう寝台特急「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」など基本的には全ての列車が停車する。しかし、遠近分離の観点から帰宅ラッシュ時に運行される東海道線の通勤快速と朝夕ラッシュ時に運行される「ホームライナー」「湘南ライナー」(一部は東海道貨物線経由で運転されるため当駅を経由しない)は通過する。
また、JRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅であり、運賃計算の中心駅となる。

歴史:
現在の横浜駅付近は幕末まで海の中であり、明治維新直後に高島嘉右衛門らが埋め立て事業を行い、鉄道が敷設された。海はその後も現在の西口近くに「平沼」として残った。
1872(明治5)年6月12日(旧暦 5月7日) - 品川驛からの鉄道路線が開通し、横濱驛(初代)が開業。日本で最初に開業された鉄道駅の一つ(もう一つは品川驛)で、現在の桜木町駅に相当する。駅舎の設計は、アメリカ人建築家のR・P・ブリジェンスで、新橋停車場と同じデザインだった。
1887(明治20)年7月11日 - 横濱驛(初代)- 國府津驛間が開通。新𣘺驛方面と國府津驛方面を直通する列車は初代横濱驛で進行方向を反転(スイッチバック)していた。
1898(明治31)年8月1日 - 東海道本線のスイッチバック解消のために初代横濱驛を経由しない短絡直通線が開通。横濱驛以西への直行優等列車は、横濱驛の代わりに上りは程ヶ谷驛(現在の保土ヶ谷駅)、下りは神奈川驛停車とし、横濱驛 - 程ヶ谷驛間を連絡する小運転列車が設定されていた。
1901(明治34)年10月10日 - 短絡線上に横浜の人の利便を図って平沼驛(現在の横浜駅に程近い位置)を設置。優等列車は神奈川驛と程ヶ谷驛に代わってこの平沼驛に停車するようになる。
1914(大正3)年12月20日 - 京濱間での電車運転開始に伴い横濱側の仮終着駅として髙嶋町驛開業
1915(大正4)年8月15日 - 東海道本線の横浜通過を避けるため、現在の地下鉄高島町駅付近に横濱驛駅(二代目)開業(旅客駅)。横濱驛(初代)を桜木町驛に改称。平沼驛廃止。高嶋町驛は横濱驛京濱線ホームとなる。
1923(大正12)年9月1日 - 関東大震災で駅舎焼失
 9月7日 - しばらくの間仮駅舎を設置して営業。この頃に平沼が完全に埋め立てられる。
1928(昭和3)年10月15日 - 横濱驛駅がさらに北側、現在地に移転。東海道本線を現在のルートに変更。神奈川驛廃止
 -この時、横濱驛駅には汽車線ホームのみが設置され、京濱線ホームは設置されていなかった。そのため、駅の東口に京濱線仮ホームを設置した。また、二代目横濱驛も当駅構内扱いの髙嶋口乗降場として残された。
1930(昭和5)年1月26日 - 京濱線 横濱 - 桜木町間経路変更、横濱驛に京濱線ホームを設置。髙嶋口乗降場閉鎖
1945(昭和20)年5月29日 - 横浜大空襲により駅設備の大半を焼失
1957(昭和32)年12月9日 - 北側自由地下通路供用開始
1965(昭和40)年10月1日 - 「みどりの窓口」開設
1980(昭和55)年10月1日 - SM分離(東海道線と横須賀線の分離運転)により、横須賀線は現在の東海道線ホームから新たに設置されたホームに乗り入れる。
 11月7日 - 東口新駅舎・東西自由通路供用開始
1986(昭和61)年11月1日 - 国鉄駅荷物取り扱い廃止
昭和62(1987)年4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本の駅となる。
平成11(1999)年 - 関東の駅百選に選定。
平成13(2001)年11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始
2010(平成22)年4月25日 - 横須賀線、湘南新宿ラインホーム(9・10番線)の拡幅工事完了
2018(平成30)年3月6日:中央通路と西口地下「ジョイナス」との間の地下通路暫定開通

島式ホーム4面8線を有する地上駅で、のりばの番号は京急からの通し番号になっている。京浜東北・根岸線と横須賀線・湘南新宿ラインのホームはそれぞれ1面2線、東海道線は2面4線を使用する。ホームの有効長は京浜東北・根岸線が10両分、他は15両分である。線路は多くが主本線だが、東海道線の5、8番線のみ副本線(待避線)となっている。
東海道線の待避線では優等列車の待避が行われるほか、平日朝ラッシュ時には上り普通列車が7・8番線を交互に発着している。なお、2004(平成16)年10月16日に湘南新宿ラインが増発される以前は夕刻ラッシュ時に当駅始発の下り列車が設定されており、上りホームの7番線から発車していた。
改札は、中央通路に面して2か所(中央北改札・中央南改札)と、きた・みなみ両通路に面してそれぞれ1か所(北改札・南改札)の計4か所があり、改札ごとに階段などが分かれている。さらに中央北改札付近には京急との連絡改札が設置されている。平成16(2004)年1月30日までは北側の跨線橋上に京急と、中央北改札内に東急との連絡改札があった。東急との連絡改札は最後まで有人改札だったため、Suica導入後は簡易改札機が設置された。南改札は当初、京浜東北・根岸線と東海道下り線の間付近に設置されていたが、平成21(2009)年12月20日から東海道上り線と横須賀線の間付近に移設された。みどりの窓口は中央通路に設置されている。かつてはみなみ通路にみどりの窓口が設置されていたが南改札の移設時に閉鎖され、代わりに指定券券売機が2台設置された。
エレベーターはホームと中央北改札コンコースを結ぶものが各1台、エスカレーターは中央北改札と7・8番線(上り)および9・10番線(両方向)、きた通路北改札と各ホーム(片方向)、中央南改札と3・4番線(下り)および5 - 10番線(上り)がある。なお、中央南改札と9・10番線を結ぶエスカレーター(上り)は、横須賀線ホーム拡幅(後述)後、平成22(2010)年12月23日に新設されたものである。また、中央北改札と9・10番線を結ぶエスカレーター(両方向)は従来の階段をつぶして設置されたため、階段がなくエスカレーターのみとなっていたが、こちらも横須賀線ホーム拡幅後、エスカレーターの西側に階段が新設された。
横浜線の電車が日中1時間に6本(快速3本・各駅停車3本)が当駅3・4番線を経由して隣の桜木町駅まで乗り入れているが、朝時間帯は横浜線全体の1/3程度の列車が直通、夜間帯は毎時1-3本程度が直通する桜木町/磯子/大船(大船行きは朝のみ)発着列車を除いて東神奈川駅始発・終着となっており、京浜東北線に乗車して同駅での乗り換えが必要となる。横浜線直通電車(橋本・八王子行)の場合、案内看板が点灯するほか、駅員の肉声放送も流れるようにしている。なお、土曜休日(一部を除く)に横浜線と中央本線を経由して当駅始発・終着で松本駅を結ぶ臨時特急「はまかいじ」号が運転される。
上りの寝台列車が大幅に遅延した際、朝ラッシュ時の通勤輸送への影響を避けるため小田原 - 品川間で東海道貨物線を走行し、当駅を経由しない場合がある。
昭和55(1980)年9月30日までは現在の横須賀線ホームがなく、横須賀線電車も東海道線ホームに発着し、東京 - 大船間は東海道線と同様に川崎経由で運転されていた。
平成22(2010)年10月1日より当駅南口に遺失物管理センター(JR東日本関連会社が管理を受託)を開設し、従来、改札、出札、ホームの各部署で対応していた遺失物の取り扱い業務を当センターへ集約した。なお、当駅発行の定期券については従来通り出札で管理している。
平成23(2011)年時点のダイヤで当駅を通過する旅客列車は東海道線の「湘南ライナー」および通勤快速のみだが、昭和36(1961)年10月1日当時、下り準急「おくいず」と準急「はつしま」が当駅を通過し、東京駅 - 小田原駅間ノンストップで運転されていた。上りの同名列車は当駅に停車した。

のりば:
157 横浜(よこはま)駅 (JR東日本/*)_a0057057_19214958.png3番線 根岸線 下り 桜木町・磯子・本郷台方面
4番線 京浜東北線 北行 東京・上野・大宮方面
    横浜線 新横浜・町田・八王子方面
5・6番線 東海道線 下り 小田原・熱海・伊東方面
7・8番線 東海道線 上り 川崎・品川・東京・上野・大宮方面(上野東京ライン)
 (写真:成田エクスプレスの右側)
9番線 横須賀線 下り 保土ケ谷・鎌倉・久里浜方面
 (写真:成田エクスプレスが入線中)
 湘南新宿ライン 南行 藤沢・平塚・小田原方面
10番線 横須賀・総武線(快速) 上り 品川・東京・千葉方面(特急 成田エクスプレス)
 湘南新宿ライン 北行 渋谷・新宿・大宮方面


参考資料:Wikipedia「横浜駅」最終更新:2018年3月15日)

現地取材:2007(平成19)年2月3日他
記事投稿:
  調整:2018(平成30)年3月20日

by fbox12 | 2018-03-20 10:09 | 鉄道・バス