fbox12 blog (博物館fbox12 館長の雑記帳)

5.25インチフロッピーディスク

私的文化遺産:整理番号16・17・18・19
a0057057_1782076.pnga0057057_16293217.pngフロッピーディスクは、以前、8インチ(円盤:200mm)を紹介したが、今回は、5.25インチ(円盤:130mm)である。
(登場背景や全体の構造等は、8インチ:整理番号05の項を参照)。

5.25インチフロッピーディスクは、略して5インチと呼ばれるが、日本ではSIを使用し、正式な製品名称などではインチを使用しないため、mmまたは型が使用される(5/5.25インチ=130mmまたは5/5.25型)。
ミニフロッピーディスク(右写真一番左奥のものに「MD」とあるのはこの略)とも呼ばれ、大きすぎる8インチディスク(ドライブ)に小型化が要求されたことにより登場した。
当初は、アメリカのシュガートが興したメーカーであるシュガートアソシエイツが1976(昭和51)年に、5.25インチのディスクとドライブ(SA-400)を発表・発売した。その時のディスク容量は109.4KB(1S、片面単密)と小さく、さらにすでに利用されている8インチドライブ(SA-800シリーズ)とは物理的にも電気信号的にも互換性がなかったが大いにヒットした。なお、1980(昭和55)年には両面・倍密度としてディスク容量を約4倍の437.5KBとしたもの(SA450)が発売されている。
また、小型化により、コンピュータへのドライブの内蔵も可能となって、1978(昭和53)年にアップルコンピュータのApple IIでは容量100KBのドライブが採用された。これはSA-400 からコントローラ基板を抜いたモデルである兄弟機SA-390 であった。その後、5.25インチフロッピーディスクはコンピュータにとって必要不可欠なものとなり、広く普及していった。
5.25インチのディスクは1D(片面倍密度)や2D(両面倍密度:写真左)などに発展し、2DD(両面倍密度倍トラック:写真右最前面の緑色EPSON製)を経て、やがて主流となる2HD(両面高密度:写真右一番左奥)に至る。日本では電電公社(現在のNTT)が5.25インチ 2HDドライブの開発を行なってきたため、発表当時は電電公社フォーマットドライブとも言われた。これは容量が約1.2MBで、電気的にも8インチドライブと互換性をとっており、8インチドライブからの代替が可能だったのもスムーズな移行につながった。ごく古いMS-DOS等の5.25インチ2HD用ディスクフォーマットを持たないオペレーティングシステム(OS)でも、これを8インチ2Dディスク用フォーマットで代用できた。
ただし信頼性は8インチディスク同様に問題があり、磁気に弱いのは当然であるとしても、紙製のジャケットは変形しやすく、それに入った磁性体は、常にヘッド部が露出し、さらに磁性体を塗布した円盤の中央部も露出している。このため保管時は専用の封筒を用いねばならなかった。また開口部からは常に塵や埃が内部に侵入する危険性を孕み、その他その脆弱性により取り扱いには相当な注意を払うことが要求された。

5.25インチフロピーディスクの記憶容量:
 片面単密度 - 1S(1 sided Single density):約70kB
 片面倍密度 - 1D(1 sided Double density):約140 - 160kB
 両面倍密度 - 2D(2 sided Double density):約320 - 360kB
 両面倍密度倍トラック - 2DD(2 sided Double density Double track):約640 - 720kB
 両面高密度(8インチ2D相当) - 2HD(2 sided High density Double track):約1 - 1.2MB

 IBM PC、PC/XTは両面倍密度360kBが一般的
 IBM PC/AT は 360kB に加え、2HC(IBMの「5.25" Diskette 2HC」:写真右左から2番目)と称する1MB記録が採用された
 AppleIIは独自フォーマットを施すことで1Sながら約143kB(インデックスホールを検知しないため、書き込みノッチを切るだけで両面使用できた)
 NEC PC-8800シリーズ、富士通FM-7/8、シャープX1等は2D(320kB)が一般的。PC-8801mkIIMRで2D/2HD(1MB)両用ドライブが採用された。
 NEC PC-100は2D(360kB)が採用された。
 NEC PC-9801Fで2DD(640kB)、PC-9801Mで2HD(1MB)、PC-98XAおよびPC-9801VMで2DD/2HD両用ドライブがそれぞれ採用された。
 富士通FM-11BSで2HD(1MB)、FM-16βおよびFMRシリーズで2DD(640kB)/2HD両用ドライブがそれぞれ採用された。
シャープX68000で2DD(640kB)/2HD(1MB)両用ドライブが採用された。
 EPSONの会計業務機では、2D(OSは、 CP/M)から2DD、2HDが使われた(写真右のEPSON製のもの)。


(参考資料:Wikipedia平成26(2015)年9月7日更新)
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by fbox12 | 2014-09-11 16:46 | 私的文化遺産