216 東成田駅 (京成/芝山鉄道)(←成田空港駅(初代)(京成))
ひがしなりた(なりたくうこう)
所在地:千葉県成田市古込字込前124
所属・路線:(216-1)京成電鉄株式会社・東成田線(旧 本線)
(216-2)芝山鉄道株式会社・芝山鉄道線
駅番号:(京成)KS44
(芝山)なし
キロ程:(京成:京成成田起点)7.1km
(芝山:東成田起点)0.0km
乗換:空港第2ビル駅(JR成田線・京成本線・京成成田空港線(成田スカイアクセス))
概要:
この駅は現在京成電鉄が管轄する共同使用駅である。(空港第2ビル駅管理)。
京成電鉄の東成田線と、芝山鉄道の芝山鉄道線が乗り入れている。東成田線の終点かつ芝山鉄道線の起点駅である。なお、両線の列車は当駅を介して相互直通運転を行っており、ほぼ一体の形で運用されている。ただし、芝山鉄道線でのPASMO・Suica等ICカードの利用はできない。京成電鉄と他社の共同使用駅では、押上線の押上駅を除き、駅を実際に管理している会社の駅番号のみが付与されるため、京成東成田線に対してのみKS44の駅番号が付与されている。
成田国際空港の敷地内にあり、昭和53(1978)年に成田空港旅客ターミナルビルの最寄りとなるターミナル駅「(216-91:初代)成田空港駅」として開業したが、平成3(1991)年に現 成田空港駅(以下「新駅」)が開業した際に現在の名称へ変更され、ターミナル駅としての役割は新駅と空港第2ビル駅(平成4(1992)年開業)に譲ったが、空港内に勤務する利用客が多いほか、現在も改札外コンコースからは、空港第2ビル駅を経由して成田空港第2ターミナルへ抜ける地下連絡通路が延びている。このような経緯から、平成29(2017)年時点でも「成田空港駅」だった当時の名残が各所に見られる。
年表:
昭和53(1978)年5月21日 - 京成電鉄本線の終点の成田空港駅として開業。当時は成田新幹線計画があり、当駅から空港に直結することができなかった。そのため、当時は現在の第1ターミナルしかなかった成田空港まで、成田空港交通により有料の連絡バスが運行されていた。また、徒歩で行くことも可能だった。
平成3(1991)年3月19日 - 成田新幹線計画が消滅し、同線の施設の一部を活用して成田空港ターミナルに直接乗り入れる成田空港高速鉄道(JR東日本成田線・京成本線)の開業により、新線の方が本線となり、それまでの本線だった京成成田 - 成田空港間を「東成田線」として分離、成田空港駅は東成田駅に改称した。
平成14(2002)年10月27日 - 東成田線を延長する形で芝山鉄道線が開業。同時に京成東成田線と芝山鉄道線の相互直通運転が開始され、当駅は両社の共同使用駅となる。
駅構造:
島式ホーム2面4線を有する地下駅。そのうち、実際に列車発着に使用されているのは1面2線である。
エレベーターは設置されていないが、上りエスカレーター1基がホーム中央と改札内コンコースを結んでいる。トイレは改札内、および地上の旧第4ゲート内にある。
地上駅舎には、成田空港へ向かう連絡バス乗客のための第4ゲート(現在は閉鎖)が併設されていた。また、これとは別に空港敷地内に入るための徒歩専用の第5ゲート(実質的な東成田駅の出入り口)がある。
当駅は駅構内に大型のレリーフを飾るなど、ほとんどの場所で成田空港駅時代の面影を残している。成田空港駅時代は広大なコンコースを有し、駅構内店舗も営業し、エスカレーターも稼動していたが、改称後は駅本屋と改札外コンコースを連絡する2基やホームとコンコースを結ぶ下りエスカレーターが使用停止状態となっている。ホームについても1・2番線は特急・スカイライナー、3・4番線が普通専用であり、字幕式の発車標も設置されていた。しかし、改称して以降、営業用として供用するコンコース面積は大幅に縮小され、発車標も撤去された。特急ホームも閉鎖されて関係者以外立入禁止となり、2本の線路を留置線として使用している。旧特急ホームの床タイルもすべて剥がされ、エスカレーターも停止しているが、駅名標は「なりたくうこう 成田空港 NARITA AIRPORT」のまま残されている。また、同ホーム側に掲示されている広告も成田空港駅時代末期当時のままである。なお、旧特急ホームの線路は芝山千代田方には繋がっておらず行き止まりとなっている。
成田空港駅時代に3・4番線として使用していた現在のホームも当駅への改称後に駅名標が京成タイプのものに置き換わり、広告も日本の風景のものに置き換えられた。しかし、芝山鉄道線が開業した後は新しく駅名標が設置され、従来の駅名標は使用停止となった。
改札外コンコースからは、空港第2ビル駅を経由して成田空港第2ターミナルへ抜ける全長500mの地下通路が延びている(営業時間は 5:20から23:15まで)。当駅にも空港第2ビル駅の時刻表が掲出されており、連絡通路を抜けたところに設置されている自動券売機で同駅からの乗車券を購入することができる。
成田空港駅時代は列車の接近、到着、発車時における案内放送が流れ、発車ベルも鳴っていたが、改称してからは接近、案内放送が流れず、発車時にベルが鳴るのみとなっている。
平成9(1997)年4月1日に博物館動物園駅が営業休止(平成16(2004)年4月1日に廃止)してから、平成22(2010)年7月17日に成田空港線(成田スカイアクセス)が開業し成田湯川駅が新設されるまでの間、京成電鉄で停車する列車本数が最少の駅だった。芝山鉄道線開業前は上野・都営浅草線方面の列車を中心に発着していたが、開業後はそれが朝と夕方以降に縮小され、日中は成田 - 芝山千代田間の区間列車が発着している。
のりば:
1番線 京成・東成田線 上り 京成成田・津田沼・船橋・京成上野・都営浅草線・京急線方面
2番線 芝山鉄道線 下り 芝山千代田方面
旧特急ホーム(旧1・2番線)京成・留置線 上り 留置もしくは留置後に京成成田方面へ折り返し
参考資料:Wikipedia(東成田駅:2017年4月1日)