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002 小田原駅

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-各鉄道事業者毎記事 002b 小田原駅 (JR東日本 / 小田急 / 伊豆箱根 / 箱根登山 / JR東海)

概要:
小田原は、中世に東海道五十三次のうち、江戸より数えて九番目の宿場が置かれ、交通の要所として栄えた町であった。しかし、明治22(1889)年、箱根八里の険阻なるを嫌い、東海道本線が現御殿場線の経路をもって開業すると小田原宿は凋落の途を辿ることになる。東海道本線の開通に先立ち、明治21(1888)年、国府津より小田原を経て箱根湯本へと馬車鉄道が開業して『鉄道唱歌』に「國府津降りれば馬車ありて酒匂小田原遠からじ」と歌われこそしても、交通の動脈を外れた小田原宿の衰退は抗いようがなく、110 軒を数えたとされる旅籠が次々と廃業に追い込まれた。小田原において必死な鉄道誘致がなされたことは必然のことである。
大正9(1920)年、國府津 - 熱海間に熱海線が開業し、ついに東京・横浜より小田原へ直接列車が乗り入れることとなる。これにより、箱根観光や湯治の拠点として、町は地位を回復するに至ったのである。そのため熱海線の開業日は町を挙げての祝賀行事が催され、並走区間を廃した小田原電氣鐵道(明治33(1900)年に馬車鉄道から路面電車に転換)さえも花電車を走らせて熱海線開業を祝った。
熱海線は、丹那トンネル開削によって勾配のきつい御殿場経由から熱海経由へ東海道本線のルートを切り替え、輸送力の増強を目指したものの内、一部区間が暫定開業したといえるものであった。

小田原駅は、小田原市の中心駅である。神奈川県西部のターミナル駅であり、現在、JR東日本・JR貨物の東海道本線(JR東日本が第一種鉄道事業者、JR貨物が第二種鉄道事業者)、JR東海の東海道新幹線、小田急電鉄の小田原線、箱根登山鉄道の鉄道線、そして伊豆箱根鉄道の大雄山線が乗り入れている。このうち小田急と箱根登山鉄道は直通運転を行っている。旅客駅のみであるが同一駅構内の乗り入れ鉄道事業者数5社はかつて日本最多であった(現在、乗り入れ鉄道事業者最多の駅は6社が乗り入れる横浜駅)。各線とも平成15(2003)年に完成した橋上駅舎によって結ばれている(東海道線と東海道新幹線は直結の乗り換え口がある:下写真)。1日約15万人の利用がある。
JR東日本東海道本線の駅には、東京駅発着系統と、新宿駅経由で高崎線に直通する湘南新宿ライン、東京駅・上野駅経由で東北本線(宇都宮線)・高崎線に直通する上野東京ラインが停車する。湘南新宿ラインは原則として当駅までの運転である。東海道新幹線は1日15本(下り8本、上り7本)の「ひかり」と、「こだま」が停車する。その他はいずれの路線も当駅終着・始発の列車が多い。
またJR東日本が発行するフリー切符のうち、休日おでかけパスは東海道線内当駅までがフリーエリアとなる。

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年表:
大正9(1920)年10月21日 - 鐵道省熱海線國府津驛 - 当駅間開通と同時に開業。旅客・貨物の取扱を開始
大正12(1923)年9月1日 - 関東大震災により駅舎一部倒壊
大正14(1925)年3月25日 - 熱海線が熱海驛まで全線開通
昭和2(1927)年4月1日 - 小田原急行鐵道(現 小田急電鉄)新宿驛 - 当駅間開通(全区間複線)
昭和9(1934)年12月1日 - 鐵道省驛を東海道本線所属に変更
昭和10(1935)年6月16日 - 大雄山鐵道線(現 伊豆箱根鉄道大雄山線)が当駅に乗り入れ(乗り入れまでは、小田原驛より少し離れた新小田原驛(現 緑町駅寄り)が起点だった)
昭和10(1935)年10月1日 - 箱根登山鐵道が当駅に乗り入れ
昭和23(1948)年10月 - 小田急ロマンスカー運行開始
昭和25(1950)年3月1日 - 湘南電車運行開始
昭和39(1964)年10月1日 - 東海道新幹線の停車駅となる。
昭和48(1973)年5月20日 - 国府津駅と鴨宮駅間に新設の西湘貨物駅に貨物取扱業務を集約、当駅での取扱を廃止
a0057057_2155095.png昭和51(1976)年11月 - 東口広場整備と地下街が完成
昭和54(1979)年10月1日 - 小田原駅 - 大船駅間複々線化(東海道貨物線)完成
昭和55(1980)年10月1日 - 東海道新幹線「ひかり」停車開始
昭和61(1986)年11月1日 - 国鉄駅荷物取扱廃止
昭和62(1987)年3月31日 - 国鉄駅貨物取扱再開
 4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海道本線は東日本旅客鉄道、東海道新幹線は東海旅客鉄道、貨物取扱業務は日本貨物鉄道が継承
平成13(2001)年11月18日 - JR東日本ICカードSuica供用開始
平成14(2002)年12月1日 - 湘南新宿ライン運行開始
平成15(2003)年3月30日 - 新駅舎へ切り替え・東西自由通路暫定開通。エレベーター・エスカレータ・多目的トイレが事業者ごとに設置される(下右写真:小田急旧入口付近)。
 12月20日 - 東西自由通路完全開通。開通に伴い、新幹線高架下も再整備され飲食店など出店
a0057057_13461553.png平成17(2005)年6月25日 - 東口に駅ビル(小田原ラスカ)オープン(右写真)
平成18(2006)年3月18日 - 箱根登山鉄道の車両による小田原駅乗り入れ廃止。全列車が小田急の車両による箱根湯本行きに統一
平成20(2008)年3月15日 - 小田急60000形MSE車によるロマンスカーの東京メトロ千代田線への直通運転を開始。急行の箱根登山鉄道への乗り入れを廃止。準急の新松田以西運行中止に伴い準急停車駅から外れる。新11番ホーム使用開始

(右上入場券は国鉄時代のもの)

駅構造:
小田原駅ホームの番号設定は、乗り入れている鉄道事業者すべてに通しで振られていて、南側から以下のとおり付番されている。
 1・2番線:伊豆箱根鉄道
 3 - 6番線:JR東日本
 7 - 11番ホーム:小田急・箱根登山鉄道
 (12番ホームは欠番・・以前、箱根登山鉄道のホームに割り当てられていた)
 13・14番線:JR東海(新幹線)
高架駅の新幹線以外は地上駅である。JR東日本・小田急・箱根登山鉄道は地上3階、JR東海は地上1階、伊豆箱根鉄道は地上2階にそれぞれ改札口・駅事務室がある。小田急と箱根登山鉄道は同一改札内である。
東西自由通路は16メートルの広い幅の通路でエスカレーター・エレベーターが設置されている。自由通路内には小田原市の観光案内所がある。
東口駅ビルの完成に合わせてペデストリアンデッキが設置され、東西バスターミナルのレイアウトがそれぞれ変更となった。
(注、もともと小田原駅は、海側の方が低く、現在の西口出入口は東口側からみると一段高く、連絡通路内には階段があった)。

a0057057_1791159.png乗車券類の発売:
橋上駅舎になる前、東口ではJR(東日本)の券売機で小田急・箱根登山の乗車券のみ発売されていた。
西口(JR東海きっぷ売り場)では、東海道線近距離の乗車券(窓口・券売機)や伊豆箱根(大雄山線)の乗車券(窓口のみ)の発売もしていた。
小田急・箱根登山は今の西口三省堂書店のあたりに改札口が別にあり(右写真:改札口があった場所)、横に窓口・券売機があり、通路が地下道だったころは、JRからの乗換口に東口は伊豆箱根のきっぷ売り場(券売機)があり、西口側には小田急の発券窓口があった。
現在の橋上駅舎になってからは、各社改札が独立したため、乗り換え改札の有る東海道新幹線以外は改札外でないと買えない。


バス路線:(箱根方面は、通常期のもの)
東口
1番乗り場
(箱根登山バス)
 城東車庫(芦子橋経由)
 板橋 ※平日のみ
 栢山駅(飯泉入口経由)
 関本(飯泉入口・飯田岡・富士フイルム経由) ※平日3本のみ
 関本(飯泉入口・富水駅入口・新屋・富士フイルム経由) ※平日1本のみ
 水之尾口・水之尾(藤棚・小田原競輪場経由) ※平日朝夕、土休日朝のみ
2番乗り場
(伊豆箱根バス)
 船原・小田原フラワーガーデン(市役所・日本たばこ・ミクニ経由)
 ミクニ(市役所・日本たばこ経由) ※平日2本のみ
 久野車庫(荻窪・市役所経由)
3番乗り場
(箱根登山バス)
 箱根町(箱根湯本駅・宮ノ下・小涌園・元箱根港経由) ※平日1本のみ芦の湯旧道経由
 上畑宿(箱根湯本駅・箱根旧道経由) ※1日1本のみ
4番乗り場
(箱根登山バス)
 仙石案内所・桃源台・湖尻(箱根湯本駅・宮ノ下・宮城野・仙石経由)・ポーラ美術館(箱根湯本駅・宮ノ下・宮城野・仙石経由)
5番乗り場
(伊豆箱根バス)
 関所跡・箱根町(箱根湯本駅・宮ノ下・小涌園・元箱根経由) (伊豆箱根) ※1日1本のみ湯の花ホテルも経由
 箱根園(箱根湯本駅・宮ノ下・小涌園・元箱根経由) (伊豆箱根) ※1日2本のみ
 湖尻・箱根園(箱根湯本駅・宮ノ下・小涌園・早雲山経由) (伊豆箱根) ※昼間は大涌谷も経由
6番乗り場
 小田原宿観光回遊バス(観光シーズンに運行)
(富士急湘南バス)
 <小11> 新松田駅(飯泉入口・中堀・西大友経由)
 <小14> 新松田駅(飯泉入口・中堀・下千代・下曽我駅・上大井駅経由)
 <小15> 下曽我駅(飯泉入口・中堀・下千代経由)
 <小20> 成田工業循環(飯泉入口・相模容器前)
(富士急湘南バス・近鉄バス)
 <高速夜行>「金太郎号」 京都駅・大阪駅(東梅田駅)・OCAT・あべの橋
7番乗り場
(箱根登山バス)
 国府津駅(青物町・山王・宮の前経由)
 国府津駅(青物町・山王・鴨宮駅・矢作経由) ※1日2 - 3本のみ
 ダイナシティ(青物町・山王・鴨宮駅経由)
(神奈川中央交通)
 <平45> 平塚駅北口(小田原町・国府津駅・二宮駅南口・花水経由) ※休日1本のみ
8番乗り場
(箱根登山バス)
 湯河原駅(真鶴駅・福浦経由) ※平日2本、土曜1本のみ
 石名坂(根府川駅経由) ※平日のみ
(江ノ電バス・南海バス)
 <高速夜行> JR堺市駅前行(京都駅・OCAT・なんば・南海堺駅前・南海堺東駅前経由)

西口
1番乗り場
(伊豆箱根バス)
 関東学院大学・佐伯眼科(荻窪中経由)
 苗場ホワイトスノーシャトル 苗場プリンスホテル ※冬季運行
(杉崎観光バス(杉崎高速バス))
<高速夜行>大阪梅田プラザモータープール・天王寺駅前
<高速夜行>富山駅北口・金沢駅西口・福井駅東口
2番乗り場
(伊豆箱根バス)
 久野車庫(市役所経由)
 兎河原循環(市役所・久野車庫経由)
 小田原駅東口(広小路・井細田駅・市役所南口経由)
3番乗り場
(箱根登山バス)
 水之尾(小田原競輪場経由)
 いこいの森(小田原競輪場・水之尾経由) ※季節運行
4番乗り場
(箱根登山バス)
 [臨時]いこいの森(小田原競輪場・水之尾経由)
(伊豆箱根バス)
 [臨時]いこいの森(荻窪中経由)
 [臨時]久野霊園(荻窪経由)
5番乗り場
 [臨時]小田原競輪場(開催日のみ運行)
小田原駅西口前
(富士急湘南バス)
 成田空港※運行休止中


(参考資料:Wikipedia 平成28(2016)年9月7日)
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by fbox12 | 2016-11-15 18:18 | 鉄道・バス