人気ブログランキング | 話題のタグを見る

fbox12 blog (博物館fbox12 館長の資料収蔵庫)

137 逗子駅(JR東日本)

137 逗子駅(JR東日本)_a0057057_2024874.png137 逗子駅(JR東日本)_a0057057_20454974.png
ずし

所在地:神奈川県逗子市逗子一丁目1-10
所属・路線:東日本旅客鉄道株式会社・横須賀線
      日本貨物鉄道株式会社
電報略号/事務管コード:スシ/441703
キロ程:(大船起点)8.4km
近隣の駅:(京急逗子線)新逗子駅 (・・300m程)。定期券に限り連絡運輸の扱いがある。

概要:
逗子駅は、JR東日本・JR貨物、横須賀線の駅である。東日本は、旅客駅。JR貨物は、総合車両製作所横浜事業所専用鉄道の車両輸送扱いである。

横須賀線は当駅折り返しおよび始発・終点の電車が多い。特に日中では、エアポート成田などの1時間に1〜2本を除き、すべて当駅発着のため、東京方面と久里浜方面の双方へは当駅での乗り換えが必要となる。新宿駅経由で東北本線(宇都宮線)に直通する湘南新宿ラインの列車も、当駅が起点・終点となっており、ここから久里浜方面は横須賀線の電車のみの運転となる。平成26(2014)年3月15日のダイヤ改正から、一部の成田エクスプレスが繁忙期の休日日中を中心に横須賀駅まで延長され、当駅にも停車する。

駅構造:
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。本屋側から単式ホーム(1番線)、島式ホーム(2番線・3番線)となっている。また、3番線の隣にはホームのない着発線も並行しているが、これは一部の列車の留置に使用されるほか、後述する総合車両製作所専用鉄道を介して甲種車両輸送をする際に使用される。また、横須賀線の運行管理を行う逗子CTCセンターが当駅に併設されていたが、平成21(2009)年11月1日のATOS導入に伴い同月15日限りで業務を終了した。平成19(2007)年8月4日には東逗子寄りにエスカレーターとエレベーターを完備した新橋上通路が開通し、西口も少し南へ移転し、鎌倉寄りの橋上通路も乗り換え通路に転用された。みどりの窓口・自動券売機・指定席券売機・自動改札機・自動精算機設置。 また、駅構内(改札外)にNEWDAYSと横浜銀行逗子支店逗子駅前出張所(店舗外キャッシュサービスコーナー)、逗子警察署逗子駅前交番がある。

*甲種車両輸送:輸送される車両の車輪(仮設を含む)を用い、日本貨物鉄道(JR貨物)など貨物鉄道事業者の機関車の牽引で、貨物列車扱いで輸送されるもので、甲種輸送もしくは甲種鉄道車両輸送とも称する。

のりば:
1番線 横須賀・総武線(快速)上り 鎌倉・大船・横浜・東京・千葉方面
    (繁忙期休日等に成田エクスプレス(臨時)停車)
    (東京駅から JO 総武線(快速)へ直通 )
    湘南新宿ライン 北行 渋谷・新宿・池袋・大宮方面(大宮から宇都宮線へ直通)
2・3番線 横須賀線 下り 横須賀・久里浜方面(繁忙期休日等に成田エクスプレス (臨時) 停車)
      横須賀・総武線(快速)上り 鎌倉・大船・横浜・東京・千葉方面
    (東京駅から総武線(快速)へ直通 )
      湘南新宿ライン 北行 渋谷・新宿・池袋・大宮方面(大宮から宇都宮線へ直通)
横須賀方面から直通してくる横浜方面行き列車は原則として1番線に入線する。
東逗子 - 久里浜間の各駅はホーム有効長が11両分(田浦駅では10両分に満たない)しかないため、15両編成の列車は当駅で増解結作業をする必要がある。このため、横須賀方に切り離した付属編成(4両)を留置するための広大な留置線群がある。
当駅での増解結は基本的に前の付属編成を留置線に回送し基本編成が久里浜方面へ乗り入れるが、平成24(2012)年3月のダイヤ改正までは付属編成が解結後そのまま久里浜方面の普通電車として運行し後11両が折り返し普通列車や回送列車となる運用が存在した。
平成24(2014)年3月15日のダイヤ改正から、横浜・大船発着の成田エクスプレスの一部列車が繁忙期休日の日中を中心に横須賀駅まで延長され、同列車の停車駅となった。

歴史:
明治22(1889)年6月16日 - 官設鉄道(当時は、内閣鐵道局)大船~横須賀間の開通時に開業。
明治42(1909)年10月12日 - 横須賀線所属駅となる。
昭和43(1968)年12月 - 配線改良工事竣工。これにより下り本線が2番線から3番線となった。
昭和44(1969)年3月 - 現在の駅舎(三代目)に改築。
昭和59(1984)年2月1日 - 貨物取り扱い廃止。
昭和62(1987)年3月31日 - 鉄道車両に限り貨物取り扱いを再開。
 4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本とJR貨物の駅となる。
平成13(2001)年11月18日 - ICカードSuica供用開始。
 12月1日 - 湘南新宿ライン運転開始。
平成19(2007)年8月4日 - 新橋上通路全面開通。同時に西口改札を移転。
平成26(2014)年3月15日 - 横浜駅・大船駅発着の「成田エクスプレス」の一部列車が、横須賀駅まで臨時列車として繁忙期の土日祝のみ延長運転を開始。当駅が停車駅となる。
平成27(2015)年3月14日 - ダイヤ改正により「おはようライナー逗子」「ホームライナー逗子」が廃止され、代替として平日朝に1本上り電車が増発される。

総合車両製作所横浜事業所専用鉄道:
当駅から京浜急行電鉄金沢八景駅付近にある総合車両製作所横浜事業所(旧・東急車輛製造横浜製作所)へ続く全長6.4kmの専用鉄道がある。当駅を分岐後、横須賀線に並走し東進し、京急逗子線との交差点付近で方向を変え北上、(京急)神武寺駅の六浦寄りで同線に合流している。ここから先は1435mm(標準軌)と1067mm(狭軌)の三線軌条で金沢八景駅まで続いている。この専用線は横浜事業所で製造された車両を搬出するために使用される他、京浜急行電鉄やその乗り入れ先である東京都交通局(都営地下鉄浅草線)、京成電鉄、北総鉄道向けの甲種車両輸送で使用される。輸送される際は、神武寺駅まで総合車両製作所が所有するスイッチャー(元東急7200系電車→上田電鉄別所線7200系電車を使用)が牽引し、それより先はJR貨物新鶴見機関区川崎派出所属のDE10形又はDE11形が当駅まで牽引する。なお、神武寺駅から先の京急逗子線との共用区間については、昼間時の同線の列車運行を妨げないよう、甲種輸送の際は終電後の深夜に行われる。平成3(1991)年にはこの線を使い団体専用列車が運転されたことがある。

その他:
JR東日本横浜支社では、明治22(1889)年6月16日の開業時から使用されて来た旧跨線橋の支柱の一部を上りホームの新跨線橋下付近に移築した上で平成20(2008)年2月18日から保存展示公開を開始した。展示場所は上りホーム新設跨線橋下で、鋳鉄製の橋脚1本を据え付け、説明板を設置している。当駅の跨線橋の設置時期ははっきりしないが、明治30年代には使用開始したとみられ、改修・拡幅されて平成19(2007)年9月まで使用されていた。鋳鉄製の支柱下部には製造場所を示す「新𣘺」、「明治」「鐵道」などと文字が刻印されている。ホームを嵩上げ工事した際に刻印の下部が埋まり、すべての文字は確認できなかったが、その後の調査で「鐵道作業局」「新𣘺工場製造」「明治三十二年」の陽刻が確認された。公文書などから明治32(1899)年に建設された可能性がある。横浜支社によれば、現存する跨線橋柱としては、西日本旅客鉄道(JR西日本)の大田市駅(山陰本線、明治23(1890)年、供用中)・高田駅(和歌山線・桜井線、明治24(1891)年、ホームに柱1本を保存)に次いで3番目に古いという。この2駅の跨線橋柱は鐵道作業局神戸工場製で、新𣘺工場製としては当駅のが最古である。大田市と高田の2駅の跨線橋柱は他駅から転用したもので、建設時の駅で使用され続けた鋳鉄柱としては国内最古と考えられる。なお、この展示物はJR東日本の車両基地一般公開にも展示される場合がある。

参考資料:Wikipedia「逗子駅」(最終更新:2017年5月20日)
現地取材:19.3.21/21.9.11
記事投稿:27.7.-9
  調整:29.6.16

by fbox12 | 2017-06-16 22:27 | 鉄道・バス