fbox12 blog (博物館fbox12 館長の雑記帳)

101 NEC PC-8001

私的文化遺産 整理番号101
a0057057_1438448.jpgNEC PC-8001は日本電気(NEC)が販売していたPC-8000シリーズパーソナルコンピュータの一つで、同社初の完成品であった。同シリーズには、PC-8001mkII、PC-8001mkIISRがあった。
上位機種(シリーズ)はPC-8800シリーズである。

8001は、昭和54(1979)年5月に発表され、9月28日に発売。定価は168,000円。
輸入品を除けば半完成品(セミキット)がほとんどであった当時のマイコンの中で、本格的な完成品として登場し、ハード・ソフトとも高い機能と完成度を誇り、国産パソコンの代表的機種となった。よく本機が国産初の筐体型パソコンと誤解されているが、国産初のパソコンとしてはベーシックマスター(日立製作所製)が先である。
キーボードと本体が一体化され、最低限必要であるプリンタ、CMT(データレコーダ)、CRTインタフェースを備える。ただし拡張スロットはなく、FDD等その他機器の増設には専用の増設ボックスPC-8011/8012の購入が必要であった。
当時のNEC社内での開発コードは「PCX-01」で、本体は元々COMPO-BSと同系色のデザインと旧JIS配列のキーボードで考えられていたが、石田晴久の助言により、現行のシックなデザインとVT-100端末仕様のキーボードレイアウトとなった。また搭載BASICもマイクロソフト作成のものとNEC独自作成の二種類が用意されたが、最終的にブランドイメージでマイクロソフト版が採用された。NECがこのマイクロソフト版BASICを採用するにあたっては、当時の西和彦の仲介があり、またマイクロソフトも日本企業への本格的なOEM進出を狙っていたタイミングだったため、NECには非常に安価な戦略的価格で提供されたという。
発売当初は搭載メモリ16KBモデルのみの販売であったが、さらに16KBの増設が可能で、増設して購入するユーザが大半であったため、32KBモデルも後に販売された。 なお、拡張ボックスの使用により64KBに拡張してFDDを増設すれば、CP/Mなどの汎用OSを動作させることも可能であった。
グラフィックも、発売当初は高解像度グラフィックが描ける機種がなかったが、後発の機種が高解像度のグラフィック機能を装備してきたので機能的に見劣りするようになり、NEC以外から発売された高解像度アダプタ(FGU8200)やユーザ定義キャラクタジェネレータ(PCG8100)等のグラフィック機能拡張の周辺機器を増設することで対処した。
「PC」は「パーソナルコンピュータ」の略である。国内で「パーソナルコンピュータ」という言葉が使われたのも、このPC-8001が最初である。当時は「マイクロコンピュータ」の略称である「マイコン」がこれらのコンピュータの通称となっていたが、NECは以降「パーソナルコンピュータ」、略称「パソコン」を商標に据え一般に定着させていく。昭和57(1982)年度のNHK教育テレビの趣味講座「マイコン入門」で教材に採用されたが、商品名を出すことができないため、銘板をマスクされ「機種X」と呼ばれていた。

仕様:
CPU μPD780C-1(Z80-A互換)4MHz(DMA割り込みウェイトがあるため、実際には2.3MHz程度で動作する)
ROM 24KB(最大32KB)
RAM 16KB(最大32KB)(4KBのテキストVRAM領域を含む)
テキスト表示 36 / 40 / 72 / 80桁 × 20 / 25行
グラフィック表示 160 × 100ドット デジタル8色 - テキストの簡易グラフィックモード使用。2 × 4ドット毎に着色可。ただしテキストの属性として簡易グラフィックが実現されており、アトリビュートエリアの制限により、当該テキスト属性が1行内の左端から右端の方向において変化する回数に制限があったため、着色が出来なかったり意図した属性の表示がされない部分が見られる場合がある。
サウンド BEEP音(周波数固定)
BASIC N-BASIC (Microsoft 24K BASIC) - version 1.0として発売。後に文字欠け等を修正した1.1に乗せ換えて発売される。
OS DISK-BASIC、CP/M
インタフェース
モニタ(モノクロ、カラー) - カラーモニタ使用時はモノクロモニタ端子にライトペンを接続可能(写真は普通のカラーTV)。
CMT(600bps、300bps隠し設定)
プリンタ(セントロニクス)
シリアルインタフェース - RS-232C準拠の機能だがTTLレベルで、かつ筐体を開けてICソケットから引き出す必要があった。尚、PC-8062 RS-232Cケーブルユニットを用いることでレベル変換も行えた。
拡張インタフェース用バス - 拡張ボックスのPC-8011 / 8012および、5インチFDD I/Fボックス接続用
PC-8011拡張 I/Fで拡張可能なもの:RS-232C × 2、FDD I/F、GP-IB - すべてエッジ・コネクタによる出力であるため、専用のケーブル (PC-8095 / PC-8098 / PC-8096) が別途必要。
PC-8012拡張ボックスで拡張可能なもの:FDD I/F、 拡張スロット× 7

a0057057_1456465.jpg主な純正周辺機器:
NECから発売された機器
PC-8011 拡張ユニット
PC-8012 I/Oユニット
PC-8023-C ドットマトリクスプリンタ
PC-8031/-1W 5インチ1D FDD(2基)
PC-8032/-1W 拡張用5インチ2D FDD(2基)
PC-8031-2W 5インチ2D FDD(2基)
PC-8032-2W 拡張用5インチ2D FDD(2基)
PC-8033 FDD I/F
PC-8034 DISK-BASIC (1D)
PC-8034-2W DISK-BASIC (2D)
PC-8041 12"グリーンCRT
PC-8043 12"カラーCRT
PC-8047 12"アンバーイエローCRT
PC-8044 RFモジュレータ
PC-8045 ライトペン
PC-8062 RS-232C I/F
PC-8091 カラーCRTケーブル
PC-8092 モノクロCRTケーブル
PC-8093 CMTケーブル

NEC以外から発売された機器
PCG8100 ユーザ定義キャラクタジェネレータ、サウンド単音(後期モデルは3重和音) - HAL研究所より発売
FGU-8200 高解像度フルグラフィックユニット - アイ・シーより発売
  解像度は、640×200ドット・モノクロ
PSA ユーザ定義キャラクタジェネレータ - 工学社から組み立て用基盤が発売。完成品の販売は無い。

(現機:静態保存・・TVは廃棄)

(以上、記事内容 Wikipedia:平成27年1月26日更新から)
[PR]
by fbox12 | 2015-01-29 15:07 | PC・ネット