fbox12 blog (博物館fbox12 館長の雑記帳)

フォークリフト

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a0057057_1840343.pngフォークリフト (Forklift)は油圧を利用して上下や傾斜ができる荷受用の腕(フォーク)を前面に備えた荷役自動車。ISOでは、forklift truck と呼称している。
JIS D 6201は、「フォークなどを上下させるマストを備えた動力付き荷役運搬機械の呼称」と規定している。ハンドリフトなど他の産業車両と区分するためフォークなどの貨物を保持する装置が装備されている。マストを保有する。動力を持って走行、フォークなどの昇降をおこなう。の3つの構造を満たすものをフォークリフトと定義する事が多い。

a0057057_18495317.png1920年代にアメリカ合衆国で開発され、日本では昭和14(1939)年に日本輸送機製作所(現 : ニチユ三菱フォークリフト)が「腕昇降傾斜型運搬車」として開発したが、普及はしなかった。第二次大戦後に進駐軍が持ち込んだことにより注目を集め、以後国内の様々なメーカーによって開発されるようになり、現在に至る。また、東洋運搬機株式会社(現 : ユニキャリア)が実質的に国内初であるとの見方もある。

a0057057_18461782.png前方にフォーク(つめ)があり、その「つめ」を荷物の下部やパレットに差し込んで、持ち上げて移動する。
フォークを一定以上の高さにするとマスト(支柱)が伸び、高所の荷物も扱うことができる。マストは2段伸縮が多い。なお、マストは前後に傾けること(チルト)もできる(左写真の模型は、後方にチルトした状態)。
タイヤはチューブ付のものが使われるが、最近は小型機種でノーパンクタイヤの採用が増えている。リーチリフトはソリッドタイヤ(むく)である。色は黒が多いが、食品倉庫ではタイヤ跡が付かないよう白または緑のカラータイヤが使われる。
一般的に後輪操舵であるため、ハンドルの旋回方向と車両の挙動が普通の自動車とは異なり(フォークリフトの前進時が一般の自動車では後退するような感覚)、運転には慣れが必要。
一部車種では4輪の向きを変えられる物もあり、真横への走行(カニ走り)も可能。
ホイールベースが短く、最大舵角が大きいので小回りが効く。
短距離の荷役を主な目的としているため、最高速度は低く、一般的なフォークリフトで 20km/h 程度、最大荷重が10tを超えるような大型のフォークリフトでも 35km/h 程度であることが多い(小型特殊自動車の公道での法定速度は 15km/h 以下と 35km/h 未満)。
ブレーキ時の慣性によって荷物が前方へ転落する(あるいは車両ごと転倒する)事故を防ぐため、荷役時は後退走行が基本である。荷物が小さく視界が確保できる場合は前進走行でもよいが、事業所によっては「前進禁止」の規則を定めていることもある。
パレット用フォーク以外にも様々なアタッチメント(作業用の機械)があり、それらを装着することで様々な作業に対応できる。

a0057057_192372.pngカウンターバランス式フォークリフト
後部にカウンターウエイトを備える一般的な形状のフォークリフト。エンジンまたはバッテリーは座席の下にある。積載量は0.5t〜40tクラスまで存在する。トランスミッションはマニュアル式またはトルコン式が選択可能。世界第2位の生産台数を誇るLinde MHはハイドロ・スタティク・トランスミッション (HST) を採用しているものもある。基本的に4輪(タイヤ4本)であるが、小型の機種には後輪を1個とした3輪タイプもある。横幅が広い荷物を扱う場合、荷物を高く持ち上げる場合など、左右安定度で許容荷重が制限される用途では前輪をダブルタイヤとして左右安定度を確保し、許容荷重を増加させることもある。また、横幅が広く、高積みが行われる海上コンテナを扱う車両には前輪トリプルタイヤのものもある。
カウンターバランス式の長所はリーチ式より走行速度やフォークの上昇速度が速く作業効率が高いことを上げることができる。反面、他のフォークリフトに比べて回転半径が大きく狭所作業性が劣る面がある。

リーチリフト
マストが前後に移動できることを大きな特徴とする、フォークリフトの種類の1つである。最小回転半径が小さく、倉庫など狭隘な作業場所において広く用いられている。国内では、最大積載荷重は0.5t〜2tクラスが販売されているカウンターバランス式と違い、基本的には立ち乗りであるが、なかには座って操作する製品も存在する(海外では座って運転するモデルが主流で座乗式ともいわれる)。
リーチ式の長所としては、先述のようにカウンターウエイト式より小回りが効く、動力方式がバッテリー式の為、周囲環境に優しい点が挙げられるが、短所としては、連続稼働時間が内燃機関式より短い、大きさやレイアウトの都合上、内燃機関式への対応が難しい、バッテリーには定期的な補水が必要、初期導入コストが高価であるなど、電気代が燃料より安くすむので、ライフサイクルコストはエンジン式より安くなる。なお、「プラッター」と呼ばれることもあるが、これは日本で最初にリーチ式バッテリーフォークリフトを開発した日本輸送機製品の商標である。
リーチ式の変種としてオーダーピッカーがある。フォークではなく運転席が昇降する構造になっていて、運転者が手作業で小さな貨物を扱うものである。

a0057057_19531525.png操作系
操作レバーは長いものが数本並んでいるのが一般的だが、最近は運転者が手元で操作できるジョイスティックタイプも登場している。前者が制御バルブを直接操作するのに対し、後者は電気的に遠隔制御する。
ニチユとトヨタでは、操作レバーの配置が異なる(前・後進レバーと、1・2速レバー配置が左右逆)。ニチユ式を採用しているメーカーが多いが、後発メーカーであるトヨタは独自の配列を標準仕様として開発した。
バックホウ(通称ユンボ)などと違い、レバー配置などは統一されておらず、従って違うメーカーのフォークリフトに乗りかえると、操作を間違うことがあるので注意が必要。事業所によっては改造して操作方法を変更している場合もあるので、乗り慣れたメーカーのものでも油断はできない。

アタッチメント
ISOコンテナを扱う業種(海運会社やJR貨物など)ではコンテナを吊り上げるスプレッダー付の機種が使われる。スプレッダーには空コンテナ用のサイドスプレッダー(片側2か所を固定)と実入りコンテナ用のトップリフター(両側4か所を固定)がある。
円筒形や角型の荷物を扱う業種(材木店など)ではフォークが上下にダンプするヒンジドフォークが使われる。メーカー純正オプションのバケットを装着し、おがくず等を運搬することもある。
ドラム缶の運搬にはドラム缶用アタッチメント(ドラムクリッパー)を使用する。クリップ部がドラム缶の縁を引っ掛けるように持ち上げ、下ろした際にはクリップ部から外れるような仕掛けになっている。
クランプの装着により、丸いもの(新聞の印刷用紙など)をそのままつかむことができたり、持ち上げた荷物を反転させたりできるものもある。
トラックに積み付けを行う場合に少しだけ左右に動かせるもの(サイドシフト)もある。
特に長い「つめ」が必要な場合、「つめ」に「サヤ」(鞘)を取り付けることがある。
本来の荷役作業ではないが、積雪地ではメーカーオプションや部品メーカー製品・ユーザが個別発注などしたバケット・除雪ブレードを取付けて、会社敷地内などで除雪車代わりにも用いられる。

車両の登録・課税関係
日本では、構内だけで作業するフォークリフトにはナンバープレートがない場合があるが、必ずしも不要とは言い切れない。構内作業車を市区町村に登録せず軽自動車税を支払わないと、固定資産税の償却資産として課税される。小型特殊の軽自動車税の方が安い場合があるので、構内だけを走るフォークリフトでもナンバーを取得することがある。小型特殊自動車を含む軽自動車税は、公共用途等の免除あるいは一部の減免規定を除き、公道走行の有無を問わずに課税対象となり、軽自動車税を納付した証票としてナンバープレートが交付されるからである。詳細は、各市区町村の軽自動車税担当部署に問い合わせのこと。なお、大型特殊の場合は、運輸局運輸支局などでの登録が必要。この場合、自動車重量税の対象となり、車検が必要で、固定資産税の償却資産の対象となる。構内作業車でナンバーがなければ償却資産で課税される。

a0057057_2004778.pnga0057057_2041699.png操作に必要な資格
全ての現場に要求される資格
最大積載荷重 1t以上のフォークリフトは、「フォークリフト運転技能講習」の修了が法令で義務づけられている。最大積載荷重1t未満のフォークリフト(写真の「09」は、最大積載荷重0.9t)は、事業者のおこなう「特別教育」の受講が義務付けられている。

公道を走行する資格
車体寸法や最高速度によって「大型特殊自動車」と「新小型特殊自動車」と「小型特殊自動車」に分類され、それぞれ必要な免許が異なる。
大型特殊自動車と新小型特殊自動車は「大型特殊免許」が、小型特殊自動車は「小型特殊免許」が必要である。なお、該当免許証を持っていても、貨物を積載しての公道走行および荷役は禁止されている。

(以上、記事内容 Wikipedia:平成26年11月7日更新から)
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by fbox12 | 2014-12-07 18:04 | 免許・資格