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5 小國神社(おくにじんじゃ) 静岡県周智郡森町鎮座

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鎮座地:静岡県周智郡森町一宮3956ー1
a0057057_1301480.jpga0057057_1581439.png御祭神:大己貴命
社格:式内社(小) 遠江國一宮 旧国幣小社 別表神社
社殿:本殿総檜皮葺大社造、拝殿檜皮葺入母屋造
由緒:
欽明天皇16(555)年、本宮山に神霊が出現。のちに勅使が参向して、現在地に社殿を造営したと社記はつたえる。大宝元(701)年に勅使参向。このとき、いまに伝わる十二段舞楽(国指定重要無形民俗文化財)が奉奏されたという。「続日本後記」承知7(840)年条に「小国天神」は従五位下に叙され、「三代実録」によれば貞観2(860)年従四位下、同16(874)年従四位上に昇叙。延喜の制では式内小社に列格。平安末期から鎌倉前期にかけて、遠江国一宮として確立した。

a0057057_1844958.jpg元亀3(1572)年、徳川氏の目代・武藤刑部が武田氏に内通。当社は甲斐勢に占拠された。この動きに対し徳川家康は、当社に願文と太刀を奉納したうえで神霊を別所へ遷し、社殿に火を放って甲斐勢を追ったという。以後、徳川家のあつい庇護をうける。家康は天正3(1575)年に本殿再建、同11(1583)年に末社、拝殿、回廊、同13(1585)年に楼門を再建。さらに慶長8(1603)年社殿修繕および朱印地590石を寄進し、山林108町余の諸役も免除している。以下、綱吉が元禄10(1698)年社殿再建、吉宗が寛保元(1741)年社殿修理料400両を寄進するなど、歴代将軍が社領寄進や社殿造営をおこなった。明治6(1873)年、国幣小社に列格。同15(1882)年に社殿焼失、同19(1886)年に再建した。

a0057057_19413478.jpgなお、当社は神仏混淆とした社だったことでも知られる。本殿裏手に平安末期頃の大きな経塚があり、土器、経筒、和鏡、太刀などが出土。また、塔や仏堂もあったと考えられている。「中右記」の承徳元(1097)年の記事に、神宮寺に関する記載があるほか、社僧頭として神宮寺の中心を担っていた蓮華寺や蓮増院などがある。延宝8(1680)年の社記では、社僧として蓮増院・密厳院・直心寺・滝唱院・行事坊・竜光院があった。
(写真上:貳鳥居 / 右:4月の例祭時、一年に一度だけ祭神が神輿にのる神幸所)

a0057057_20154884.jpg舞殿と舞楽舎








旧御神木(下)a0057057_20161971.jpg




摂社:
◇本宮山 奥磐戸神社(ほんぐうさん おくいわとじんじゃ)
鎮座地:神霊が出現したとされる本宮山山頂
御祭神:小國神社荒魂神
由緒:
北約6km、標高511mの山頂にあり、神霊が出現した神域で小國神社が現社地に移転し、以後本宮山と称し荒魂神を祀る。
遠江國の中央に位置し、東西南北国中を一望の下に聚める。
例祭:1月6日

◆並宮(なみのみや)
鎮座地:本殿隣玉垣内旧社地
御祭神:伊邪那美命、事解男命、速玉男命
由緒:
明治15(1882)年炎上前は本殿玉垣内に鎮座していたが、並座を以て並宮と称し、社殿の結構・祭典の儀式に至るまで古より本社に準じていた。
炎上後は境内社八王子社に祀られていたが、明治100年を記念し、昭和43(1968)年玉垣内旧社地に復興造営された。

a0057057_15285263.jpg◆全国一宮等合殿社(ぜんこくいちのみやとうごうでんしゃ)
鎮座地:貳鳥居手前
御祭神:全国一宮などに祀られている七三柱
由緒:
延宝8(1680)年の社記、諸古文書の社頭配置図によると、全国一宮等御祭神七三柱が境内社として各所に祀られていたが、明治の初めに本社焼失時または腐朽等により明治15(1882)年より境内末社八王子社に仮に合祀されたものを平成元(1989)年12月氏子崇敬者の守護神として復興鎮祭された。
例祭:4月8日

末社:

a0057057_15385836.jpg◆宗像社(むなかたしゃ)
鎮座地:参道脇事待池近く
御祭神:田心姫命、田霧姫命、市杵嶋姫命
由緒:
辨天社ともいい、女性の守護神と敬われ、また、水徳の神ともいわれる。
往古よりの古社で延宝の社記によれば、社前に於いて阿部善八郎が小國神主と会して本社に大身槍を奉納したと記されている。
例祭:2月15日

a0057057_15525012.jpg◆八王子社(はちおうじしゃ)
鎮座地:参道脇事待池
御祭神:五男神、三女神の八柱
例祭の日には奉射神事がある。
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例祭:1月17日

a0057057_16172163.jpg◆鉾執社(ほことりしゃ)
鎮座地:参道脇事待池近く
御祭神:社家神人の祖靈
由緒:
神社に奉仕した先祖代々の杜家神人の魂を神と仰ぎ感謝し、後商の繁栄加講を祈念しつつ、中執持の功績を称へ創建し今日に至る。
例祭:彼岸入りの日

a0057057_17225540.jpg◆飯王子社(いいおうじしゃ)
鎮座地:壱鳥居の傍ら。
御祭神:保食神
由緒:
昔、遠州横須賀の地方に毎年旱天長雨の為、五穀稔らず住民こぞって一宮様に詣で祈り、豆を捧げしところ、村長の霊夢に「端殿を横須賀の方に向け、保食神を飯王子社と称へ奉らば五穀みのらむ」との神託により社殿を横須賀の方に向け祀り、以来此の地に不作絶へたと言われ、また、例祭に上げた大豆を馬や牛に与えれば災なく無病に育つと伝えられている。

例祭:2月15日


◆瀧宮社(たきのみやしゃ)
鎮座地:境内東側斜面の上
御祭神:須佐之男命
由緒:
延宝の社記の図に古くより記されている小國神社の末社の一社で、社殿すぐ近くには小さな滝がひっそりとたたずんでいる。
例祭:12月18日

◆白山社(はくさんしゃ)
鎮座地:社殿後方
御祭神:菊理媛神
由緒:
延宝の社記の図に、古くより記されている小國神社の末社の一社であり、もとは大杉の根もとに祀られていたと伝えられている。
例祭:2月15日

◇愛宕神社(あたごじんじゃ)
鎮座地:フィールドアスレチック内丘陵地
御祭神:彦火久出見尊
由緒:
古くからの末社で安産・子育て火防の神として祀られている。
例祭:7月31日

◇塩井神社(しおいじんじゃ)
鎮座地:
御祭神:塩筒老命
由緒:
延宝8(1680)年今より300余年前の一宮の社記の一部に「此の塩井は一宮山の内八分目あたり常に干満あり味わい潮の如しつ霖雨洪水の時分塩無之時は此の塩水を汲みて用ふる也」と記され、古来より一宮の末社として塩井神社は伏間の郷の守護神と里人より敬われ、塩水は胃腸の薬とお祓いの魔除けになると古老より伝えられ塩井汲みの崇敬者も遠近より参詣されている。
例祭:2月15日

◇山神社(やまじんじゃ)
御祭神:大山祇神
由緒:
古来より神沢地区の守り神として奉斎されている。
例祭:11月7日

◇白鬚神社(しろひげじんじゃ)
鎮座地:旧領地粟倉村(現円田)
御祭神:猿田彦命
由緒:
古くより小國神社の末社だった。言い伝えによると小國神社がこの地に鎮座されるにあたり先導の神として祭られたとも言われ、小國神社と深い関係があった末社。
明治初年の一村一社制の令により明治8(1875)年八雲神社に合祀された。その後、平成2(1990)年9月8日八雲神社より分祀、白鬚神社に遷座し平成6(1994)年11月7日末社に編入された。
例祭:10月第1土曜日


(参考資料:小國神社ホームぺージ、Wikipedia 他から)
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by fbox12 | 2015-11-13 11:01 | 神社