fbox12 blog (博物館fbox12 館長の雑記帳)

吉浜稲荷神社(よしはまいなりじんじゃ)

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a0057057_2192345.jpg鎮座地:神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜1466ー1
御祭神:宇迦之御魂神
由緒書きから:人皇五十二代嵯峨天皇御宇、福州劉氏大鑒和尚、来朝して相州金隆山多宝院に錫を留め、四民快楽、五穀豊穣を祈らんと本地に尊神を勧請し給ふ。
その後治承四年源頼朝公石橋山の合戦に敗れ、真鶴ヶ崎より乗船総房の方に落ち給うの時、土肥次郎実平、頼朝公に申す様「臣が領する地に往古より鎮座まします稲荷大善神は妙法蓮華経を唱えて祈る時は、如何なる大願と雖も不叶ということなし、特に海上安全を守護し給うなりと、」言上し奉るに頼朝公海上から遙かに拝し給ふ。
心中法華経如来寿量品を誦し祈念し給ふに紫雲俄に靉靆として、棚曳吉瑞ここに現る。時に、三浦和田の一党の頼朝公を捜すに遇い安らかに渡海し給ふ。之に依り頼朝公天下平定の後、土肥次郎実平に堂宇の建立を命じ給い、「吾先年海路無難であったのは、稲荷大善神の妙法功徳によってゞある。」 と頼朝公終生稲荷大善神を尊崇し給う。土肥次郎実平が嫡嗣遠平建久四年命に依りて堂宇建立す。

a0057057_1347621.jpga0057057_22565245.jpg国道135号線(真鶴道路旧道)脇の吉浜郵便局から路地を北側に入った所に鎮座。
参道は途中からYの字に別れ、右側は、千歳山最上寺(日蓮宗)への階段。
弐の鳥居の扁額には、「吉浜稲荷」。参の鳥居(赤鳥居)は、以前はなく最近建立された。

a0057057_17245379.jpga0057057_17253032.jpg湯河原には、神仏混交の名残りが多く、この神社は、神奈川県神社庁包括下の純然たる神社であるが、手水舎(←)の向かい側には梵鐘(→)がある。
また、先の素鵞神社と同じ様に、鳥居前に地蔵尊(写真上右)があり、ここの場合はさらに拝殿(?)の鈴の下には線香立てが置いてある。

a0057057_18515446.jpg奉納額には、東京神田市場の業者の名が並び、左側から「妙法稲荷天王」「妙寶稲荷社」「妙法稲荷社」と3つの社名が。

他の blog にも書かれていたのだが、由緒書きは、平成14年に(おそらく僧侶によって)書かれたものであるが、「妙法蓮華経・・」の件は、鎌倉期以降でなければ辻褄が合わず、おそらくは「法華経」の誤りであると思われる。
また、この神社が祭神を宇迦之御魂神に定め、神社庁の包括下となったのは、明らかに寺より神社の方が立場としては優位な明治以降であり、それまで、現在の最上寺を含めた一体の寺の一部を神社としたような経緯が社殿というより、本堂と見える建物からも伺えるのである。

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a0057057_16572344.jpga0057057_2082740.jpgこの神社へは、湯河原駅から箱根登山バス吉浜経由真鶴駅行き等「吉浜郵便局前」。または、湯河原町コミュニティバス「千歳ヶ岡」下車。
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by fbox12 | 2014-05-17 10:25 | 神社