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44 下曽我(しもそが)駅 (JR東海)

44 下曽我(しもそが)駅 (JR東海)_a0057057_21214649.jpg所在地:神奈川県小田原市曽我原無番地
所属・路線:東海旅客鉄道株式会社・御殿場線 / (日本貨物鉄道株式会社)
電報略号:モソ

概要:
御殿場線の第一種鉄道事業者であるJR東海と、同線の第二種鉄道事業者であるJR貨物が共同で使用する駅である。但し、JR東海が運行する旅客列車の発着はあるが、JR貨物が運営する貨物列車の発着はない。大正11(1922)年の駅の開設時より日本国有鉄道(国鉄)やその前身組織など一つの事業者により運営されてきたが、1987年の国鉄分割民営化に際して駅の旅客営業をJR東海が、貨物営業をJR貨物がそれぞれ継承したため、2社が共有する現在の形態になった。
駅は小田原市の下曽我地区にある。駅開業時は駅名と同名の下曽我村があったが、昭和29(1954)年に小田原市に統合された。また、JR東海管轄の在来線の駅では最も東にある駅となっている。

歴史:
明治44(1911)年5月1日 - 内閣鐵道院の下曾我信号所として東海道本線國府津 - 松田間に開業
大正11(1922)年4月17日 - 下曾我信号場に改称
 5月15日 - 下曾我驛に昇格、旅客・貨物営業開始
大正12(1923)年9月1日 - 関東大震災により駅舎倒壊
昭和9(1934)年12月1日 - 熱海 - 沼津間の開通に伴い、東海道本線國府津 - 下曾我 - 沼津間は御殿場線に改称
昭和18(1943)年7月11日 - 御殿場線単線化(付近の線路は信号所開設前の明治34(1901)年に複線化されていた)。
昭和37(1962)年8月21日 - 貨物取り扱い廃止
昭和42(1967)年10月1日 - 専用線発着貨物取り扱い再開(住友セメント下曽我サービスステーション開設と同時期)。
昭和43(1968)年4月27日 - 国府津 - 御殿場間電化に伴い、駅構内電化
昭和59(1984)年2月1日 - 荷物の取扱い廃止
昭和62(1987)年4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東海・JR貨物が継承
平成10(1998)年3月 - 駅員の配置時間を12時間に変更
 10月3日 - 貨物列車の設定廃止

駅構造:
島式ホーム1面2線を持つ地上駅。ホームの北側は上り列車が使用する1番線、南側は下り列車が使用する2番線である。1番線北側に木造で蔵造り風の駅舎が置かれている。これは太平洋戦争中に空襲で被弾したこともあるが、修理・改修されて使用されている。駅舎とホーム間の移動用に、1番線の下を通る地下通路が設けられている。
1番線・2番線ともに上下両方の信号機が設置されており、御殿場方面発で当駅で折り返す列車の設定も可能である(*国府津駅はJR東日本の駅のため、御殿場線の臨時列車などは当駅で折り返す)。そのため、御殿場線で運用される313系には下曽我行の方向幕が用意されているが、平成23(2011)年3月現在、定期列車ではそのような列車は設定されていない。
ホームは御殿場線内としては長めであるが、屋根が設置されているのは地下通路付近の2両分のみである。基本的に、列車の国府津寄り2両が屋根のある場所に停車する。この屋根のある部分とその上大井寄りに位置する屋根のない部分3両分の合計5両編成分にホーム嵩上げなどのバリアフリー工事が施されている。
みどりの窓口が設置されている。自動券売機はあるが、当駅にはTOICAが導入されていない(御殿場線は沼津方から御殿場までがTOICA圏内)ため、改札機などは設置されていない。
当駅はJR東海の駅員配置駅(直営駅)の一つである。かつては駅長が配置され、夜間も常駐していたが、現在は配置されていないため、管理駅である松田駅が当駅を管理している。また早朝・夜間は無人駅となる。

のりば:
1番線 御殿場線 上り 国府津方面
2番線 御殿場線 下り 御殿場・沼津方面

貨物取扱:
現在、JR貨物の駅は臨時の車扱貨物のみを取り扱っており、定期貨物列車の発着はない。かつては太平洋セメント(旧・秩父セメント)小田原サービスステーションや住友大阪セメント(旧・住友セメント)下曽我サービスステーション(いずれも現在は閉鎖)のセメント荷役設備へ続く専用線が駅から分岐しており、当駅にセメントが到着していた。末期は太平洋セメント専用線のみ使用され、武州原谷駅発送のセメントが到着していたが、平成10(1998)年にセメント輸送は廃止された。
また、1960年代までは駅西にある酒匂川へ向かう砂利採取線が分岐していた。3km余りのこの砂利採取線は譲原砂利株式会社が使用し、廃線跡の大部分は道路に転用されている。

バス路線:
下曽我駅(富士急湘南バス)
<国01・小14・松04> 新松田駅行(上大井駅入口経由)
<国01・国02・国06> 国府津駅行
<小14・小15> 小田原駅行(中堀経由)
<国06・松04>ダイナシティ行(千代南経由)

以下の系統は駅前には乗り入れないため、下曽我駅入口(徒歩3分、成田下曽我停車場線沿い)での利用となる。(富士急湘南バス)
<国05> 【急行】第一生命新大井事業所行(平日朝方のみ)
<国05> 【急行】国府津駅行(平日夕方以降のみ)


(参考資料:Wikipedia:平成27(2015)年12月1日更新)

下曽我の「曽」の字について、
上記記事では、下曽我の「曽」の字を戦前のものは「曾(冠がカタカナのハ)」(正字体:印刷標準字体)を使用し、そのほかは「曽(冠がカタカナのソ、その下が田)」(略字体:簡易慣用字体)を使用している。
地名などの場合、いずれの字体を使用してもよいことになっており、他の記事も含めて本 blog では適宜使い分けている。
(なお、PC の表示では、正字体で入力してもOSの側で略字体に変換されてしまうものがあるので、上記も入力のとおりに表示されない場合がある)
by fbox12 | 2016-01-13 08:51 | 鉄道・バス